赤ちゃんドラゴンのお世話係に任命されました。




 (↑画像クリックでアルファポリス様の紹介ページへ。試し読みもできます)

 -あらすじ-

 ドッグトレーナーをしている菊池結衣は、仕事中に突然、異世界に召喚された。
 そして超美形の王様・アレクから「聖竜を育ててほしい」と頼まれる。
 わけがわからないまま謎の卵に触れると、中から、とてつもなく可愛い赤ちゃんドラゴンが!
 何やら結衣はそのドラゴン――聖竜を育てる、「導き手」というものに選ばれたのだとか。
 ともかく使命を果たせば元の世界に帰れるというので、
 結衣はその小さなドラゴンを育てることになったが……。
 平凡女子が、異世界で竜の子育てに奮闘するハートフル・ファンタジー!

 出版社アルファポリス レジーナブックスより
  

 お値段:定価 1200円+税
 全国の書店やオンライン書店にて販売中。

◆レジーナブックスの特別番外編小説にて、おまけ番外編をご覧になれます。
 「導き手と王様のショッピング」
 ……凱旋パレードで着る服を買う為、結衣はアレクと町に出かけるが……なんだか思ってもいないショッピングになってしまい!? という感じな内容のSSです。
 無料で閲覧できますので、興味を持たれた方はどうぞ。


 おまけss 「月がキレイですね」


 満月がこうこうと降り注ぐバルコニーで、結衣はアレクとダンスを踊る。
 だんだん楽しくなってきた、つい笑う。アレクもつられて笑った。
 ふと満月に目をとめて、アレクが一人言のように呟く。

「月がキレイですね」
「えっ」

 結衣はぽかんとして、ステップを踏み外しそうになった。
 ネット小説好きの友人が騒いでいたことが、ふと思い出される。

 ――夏目漱石の本に、『月がキレイですね』という言葉で『好きです』
という意味があるらしくてね、なんかしゃれてるってことで流行ってるのよ。

 つい、アレクの言葉を深読みしそうになり、結衣は首を勢いよく振る。

「どうしました?」
「何でもありません!」

 妄想で照れてどうすると、結衣は気まずくなりながら、ステップを踏む。
 そうこうしているうちにダンスは終わり、二人はお辞儀をした。

 月の綺麗な、夜だった。


 ……終わり。


 2017.2/18
 もしかしたらあの場面でこんな会話もあったかも……という「もしも」で書いてみました。


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